パンプスは小さいサイズが少ない?小さい足こそオーダーメイド!

小さいサイズのパンプスがほしくても、なかなか見つからないといったケースは珍しくありません。
だからといって、サイズの合わない大きめのパンプスを履いていると足にトラブルが起きるおそれがありおすすめできません。
この記事では、小さいサイズのパンプスが少ない理由やサイズの合わないパンパスが招く足のトラブルについて解説します。
小さいサイズのパンプスがない…なぜ数が少ないの?

小さいサイズのパンプスは、靴屋さんなどでの取扱いが少ない傾向にあります。
その原因は、靴を作るために必要な木型のコストやヒールなどパーツが関係しているからです。小サイズのパンプスが少ない理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
木型(靴型)のコストが回収できる見込みが少ない
パンプスを製造するときは、木型に革や生地を被せて形を取るのが一般的です。
さらに木型は、パンプスの大きさやデザインによって分ける必要があります。
大きい足、小さい足、幅広の足、甲高の足、足長、足囲、つま先のデザインなど、さまざまなニーズに応えようとすると、数多くの木型を作らなければなりません。
木型を1つ作るのにもコストがかかるため、パンプスを売って回収します。
しかし、小さいサイズのパンプスは平均的なサイズよりも売れる見込みがありません。
1足あたりの単価を上げて販売しなければ、小さい木型のコストを回収しきれないのが現実です。
そのため、市販の靴屋さんは「売れる見込みの少ない靴を並べておくよりも、売れる靴を数多く並べて販売したい」と考え、品薄になります。
小さいパーツが必要
パンプスのパーツには、ヒールやインソール、靴底、装飾品などが含まれます。
これらは平均的なパンプスに合わせた大きさのものは多くありますが、小さいサイズのパンプスには大きすぎるため、加工しなければ使えません。
特に、小さいパンプスに合わせたヒールを作るのは一苦労です。
一般的なヒールに関しては「特小」と呼ばれる小さいサイズを用意できます。しかし、ソールとヒールが一体になっている「モールド底」の場合は、製造が限られているため対応が難しくなっています。
小さいパーツを加工するためには、木型と同じようにコストがかかるため、数多く製造されなくなります。
小さいパンプスは品薄が深刻

足の小さい方は、21~22.5㎝程度のパンプスを求めているケースが多いですが、一般的な靴屋さんでは品薄な場合がほとんどです。
日本人女性の足の平均サイズは23~24㎝程度と言われており、多く売れるため靴屋さんでも多く並んでいます。S/M/Lでいうと、平均よりも小さいSサイズのパンプスよりもMサイズが多く並んでいるのが現状です。
小さい靴専門店であれば、サイズの合うパンプスが見つかる確率は上がります。
しかし、デザインや履き心地、ヒールの高さ、予算など希望に合うものが必ず見つかるとは限りません。
パンプスのサイズが小さい方は足のトラブルに注意

小さいサイズのパンプスがないからといって、大きなサイズのパンプスを無理して履くと思わぬ足のトラブルを招くおそれがあります。
屈指症(くっししょう)・ハンマートゥ
パンプス内部で足が前へと滑り、足の指がハンマーのように曲がってしまう現象を「屈指症」もしくは「ハンマートゥ」と呼びます。
足よりも大きなパンプスを履いて歩くと、どうしても前に滑ってしまい指が曲がり変形してしまうのです。